トミー・マクックとは、レゲエのサキソフォニストです。
The Skatalitesの創設メンバーでもあります。
1960年、1970年代と、スカ、ロックステディ、ルーツ・レゲエのサックスを多く担当して活動を行っていました。
今回はそんな彼らにフィーチャーしていきたいと思います。
トミー・マクック(Tommy McCook)とは
冒頭でも話したように彼は、ザ・スカタライツの創設メンバーでもありまた、デューク・リードの下スーパーソニックスを創設しました。
また、1970年代には、バニー・リーやチャネル・ワンのスタジオにてザ・レボリューショナリーズと多くのセッションも行っています。
多くのところで活動を行っており、1960年代のスカ、ロックステディの楽曲や、1970年代のルーツ・ロック・レゲエの楽曲等数多くの楽曲でサックスを演奏しています。
オールディーズ、ジャマイカの音楽史で重要なサックス奏者と言ったらトミー・マクックと言っても過言ではありません。
それ程重要な役割を果たしてきたのが彼です。
歴史
彼は、1927年にキューバのハバナで生まれ、1933年にジャマイカに引っ越し、ジャマイカで育ちました。
少年期は、かの有名なアルファ・ボーイズ・スクールにて音楽の基礎を学び、11歳からサックス奏者としてのキャリアをスタートしました。
アルファ・スクールを卒業した後、エリック・ディーンズ・オーケストラへ入団します。
1954年に、仕事でバハマのナッソーに行き、マイアミへ行き、と仕事に励んでいた。
そんなマイアミにいた時、アメリカのジャズサックス奏者ジョン・コルトーン(John Coltrane)を聞いてジャズの虜になります。
1962年にジャマイカへ帰ります。
ジャマイカへ帰ると、何人かのプロデューサーから声をかけられ、レコーディングの依頼が来た。
その中にいたコクソン・ドッドは、彼と同じくジャズ好きだったため、その意気投合からかコクソン・ドッドの下で仕事を受けることに。
そこでアルバム「ジャズ・ジャマイカ」のセッションに参加し、1963年には初のスカ・レコーディングとして、後にスカタライツとなるメンバーたちとの「Exodus」が録音されました。
これを契機にスカタライツのメンバーとして数多くのレコーディングを行います。
その後のロック・ステディ期では、トレジャー・アイル・レコードにてスーパーソニックスを率いて活躍をします。
1970年代に入ってからは、バニー・リーの下でアグロべイターズの一員として活動を行います。
その後世界ツアーを行ったりもしていたが、1998年にアメリカで帰らぬ人となった。
最後に
彼はレゲエが誕生する前からジャマイカ音楽の最先端で活躍をし、ジャマイカ音楽の発展に対し非常に重要な役割を果たしている。
スカ、ロックステディ、ルーツ・ロック・レゲエのサックスの入っている曲を聞いた時は、是非彼の事を思い出し、「この曲のサックスを演奏しているのはTommy McCookか!?」時にしてみて欲しい。