レゲエの初期時代から活動を行っている「U-Roy」。
彼もレゲエが出来上がる過程で重要なアーティストです。
世界的にもヒットチャート1位を獲得したりしました。
今回はそんな彼にフィーチャーしていきたいと思います。
U・ロイ(U-Roy)とは
U-Royは、ジャマイカのレゲエ・ディージェイです。
レゲエにおけるトースティング技法を完成させた一人です。
そんなことから、「ラッパーの元祖」と評価もされています。
そして彼はDeejayであることから、
レゲエの文化であるサウンドシステムで曲を流しながら
歌を歌ったりMC的な事をしていました。
ディージェイのレコードを作るという発想がなかったところに、
彼のレコードを作ろうと思い立った人がいた。
それは、ロックステディ時代にスタジオ・ワンと張り合いが行われていた
トレジャー・アイルのオーナー、デューク・リードでした。
それから彼のレコードがリリースされ有名になっていきます。
歴史
1942年9月21日にキングストン、ジョーンズタウン地区に生まれます。
1961年頃には、ドクター・ディッキーズ・ダイナマイト・サウンドシステムで
Deejayとして活動を開始します。
しかし、初期の活動はレコード運びなどの裏方がメインで仕事をしていたので、
本格的には、1965年頃のサー・ジョージ・ジ・アトミック・サウンドでマイクを握り始めてからと言う。
1967年には、キング・タビーより声掛けがあり、
キング・タビーのサウンドシステム「ホームタウン・ハイファイ」でディージェイを開始します。
その後の1969年に、キース・ハドソンの元で「ダイナミック・ファッション・ウェイ」をリリース。
彼の初デビュー作でありかつ、世界初のDeejayのレコードでした。
このデビュー曲はヒットすることがなかったが、
1970年にデューク・リードのもとでレコーディングした「Rule The Nation」「Wake The Town」の
シングル7インチはなんと、チャートの1位2位を獲得。4万枚以上を売り上げました。
この後、デューク・リードはパラゴンスと共演するといったアイデアを出し、
これが名盤の「Version Galore」となりました。
これ以外でU-Royの代表作としたら、1975年のルーツ・レゲエをバックに歌った
「Dread In A Babylon」などになります。
ちなみにこの曲で彼はメジャーデビューを果たすことになります。
その後は、彼自身のサウンド、キング・ステレオグラフを立ち上げ、
チャーリー・チャップリン、ジョジ―・ウェイルズらの次世代Deejayを育成しました。
キング・ステレオグラフは運営し続けられています。
最後に
Deejay初のレコードをリリースしたU-Roy。
ディージェイを知りたければU-Royを聞いて勉強するのも大いに良しと思います。
古き良きを知るってやつですね。
今のダンスホールDeeyayとは全然違った良さが見いだせる事でしょう。
是非U-Royをチェックし聞いてみましょう。